本田健「20代にしておきたい17のこと」を読んだ

ユダヤ人大富豪の教え」を遠い昔、

祖父に勧められて読んだ。

そんな記憶が蘇る、同じ著者による本。

 

20代は4,50代から振り返るとどう見えるのか?

それを知りたいと思って読んでみた。

 

「失敗すること」を大切に

 

これは会社の上司にもよく言われている。

失敗、チャレンジすることの大切さ。

失敗するリスクのある行動・決断は歳を取るとどうもできなくなってくるらしい。

 

ここがひっかかる。

これは、家庭を持ったり、責任ある役職につくことが多くなるからだろうか?

 

それとも脳の発達的に、

リスクをとったりチャレンジすることに(不可能に近いレベルで)消極的になっていくから?

 

このどちらかで意味合いが違ってくる。

前者であれば、この傾向は時代によっても変わりそう。

例えば、家庭をもつ割合は今後少なくなっていくような気がするし、本が出版された当時(2010年)と比べて、転職も増えて、個人の生き方もかなり多様になっていると思われる。

 

一方で、脳みその問題であれば、そうはいかない。

安定志向を重視するように脳の構造が変わっていってしまうのであれば、

時代が変わろうが、本人の意識で抗うことはできないように感じる。

 

まあとにかく失敗は大事、と。

本には、「成功した人のほとんどは若い時に大失敗している」とも書いてあった。

 

「失敗しろ」は語弊があるので、

「失敗を極度に恐れすぎるな」くらいに受け取っておく。

 

年を取るほどに、情熱を持つことが難しくなっていく。感性がにぶる。

 

おー、こわ。

今でも、情熱を持った行動なんてできている気がしないが、

今後ますます悪化するらしい。

 

一方恋愛は性格を相手に合わせたりの融通は効かなくなるし、

結婚を考えたりすることで、恋愛だけを楽しめなくなるらしい。

歳を重ねることに何一ついいことがないような気がしてくる。

 

あと、著者は若いうちからいろいろな人にインタビューをした経験があるそうだが、有名な人でも実際に会ってみてがっかりするケースは半分を超えるそう。

 

これは意外に感じた。

金持ちだからといって、人生に成功しているとは限らないということ、か。

 

自分の人生を変えるために「人に会うこと」は案外効率が悪いらしく、著者は「本を読むこと」をおすすめしていた。